踊り よもやま話

書籍について『踊りの愉しみ』10代目坂東三津五郎/長谷部浩 編

2010年9月に岩波文庫より刊行の書籍を遅まきながらご紹介させていただきます。

踊りの名手として歌舞伎の舞踊、また坂東流の家元として数々の舞踊について語っていらっしゃいます。

第1章 舞踊の本質

第2章 私の踊りをつくってくれた人々

第3章 踊りのさまざま

 

<舞踊の本質>では日本舞踊をスポーツと比較して、踊ったことのない方にもわかるように解説しておられます。

「これがいい形」「ああならなければ、いけないんだ」という目標に近ずくように努力する。痛いところまで身体をもっていくように鍛え上げる。

 

これは文章の要約なのですが、このことがシッカリと身に染みてわかるようになるのは、個人差がありますが数年はかかる思います。(現代は稽古時間が少ないため)

お稽古を続けてくるとこの教示がとても深い意味を持つことがお分かり頂ける思います。

そのように大変難しく、何年もかからないと日本舞踊は踊れないのかしら?

と、ご心配されると困るのですが、踊る楽しみが最初にあり、それからが徐々に奥が深くなってくるのです。10代目家元には指標となる書籍を遺していただきました。

キッズ舞踊公演開催のお知らせ 3/28(火)

日本舞踊協会東京支部

城北ブロック普及プロッジェクト主催

「キッズおどりのつどい」

 

日時 2017年3月28日(火)13:30

場所 東京都北区 北とぴあ

 

城北ブロックでは普及活動として、6つの区がそれぞれ子供たちに日本舞踊を観たり、体験する普及活動を行っています。

このたび6区の子供たちが出演する協同公演が実現いたしました。

100名を越す4歳から中学3年までの子供たちが一堂に集います。

短い曲目ですので25番を予定しております。(終演は16:30ころ)

 

             入場無料です、皆様のご来場をお待ちしております!!

熊本地震復興チャリティー舞踊会

坂東流恒例の歳末チャリティ舞踊会は、今年4月に九州地区で発生いたしました
熊本地震への復興を願いましての開催となります。
ご多用とは存じますが、歳末のひと時を坂東流の舞踊公演鑑賞でごゆっくりと

お過ごしいただけますと幸いです。

開催日時   2016年12月23日(祝・金)11時開演
場  所   浅草公会堂

★番組詳細は坂東流ホームページをご参照ください。

 

20代女性9割運動せず!!

11月15日付の読売新聞夕刊に掲載されていた記事です。

厚生労働省が発表した運動習慣のない人が多いとする国民健康・栄耀調査の結果です。

若い女性が9割以上も運動習慣を持たないとは驚きました。

1回30分週2回以上の運動調査において20歳代女性の場合8%だそうです。

私は自分自身の踊りの稽古でまさにこのような「運動」を毎週行っています。

お勤めの方は仕事の都合で、皆さん週に2回の稽古は難しいようですが、趣味としてもし日本舞踊を選んでいただくとこのような見出しのことにはならにのでは?・・・と思いました。

そもそも運動というものをしていないのですから、ダンスなどはしているのかな?と想像してみましたが、違うようですね。

皆さん日々の仕事は忙しいですか?それとも他に魅力的なものがあるのかしら?

若い時の運動は将来的に骨粗鬆の予防に繋がるそうですし、何よりも日常的な動きとは違う体の使い方を習得し、邦楽の世界を楽しんでみるのも素敵な事と思います。

 


板橋区 区民文化祭 前夜祭

【板橋区 民文化祭 前夜祭のご報告】

9月30日板橋大山文化会館で行われた<区民文化祭前夜祭>のスナップ写真です。

出演者3人とご指導いただいた坂東梢先生と出演の前に記念撮影。

緊張をほぐす一瞬です。

【板橋区文化芸術月間のご案内】

10/1~11/30にわたり板橋区の文化団体が様々な催しを繰り広げます。

それに先立ちまして「区民文化祭前夜祭」が9/30に開催され、私が所属している「日本舞踊連盟」も参加いたします。このたびは坂東梢先生門下生3人で俚奏楽「七福神」を踊ります。

 

 日時:9月30日(金)18時開演

場所:板橋区立文化会館大ホール

  (東武東上線 大山駅下車 徒歩3分)

             *入場無料

 

 出演(俚奏楽・七福神)坂東若梢 坂東冨起子 坂東鈴梢

 他にも特別ゲストとしてマンドリン坂本貴枝さま、メゾソプラノ鈴木美恵子さま、ピアノ松本真昭さまによるステージをご覧になることができます。

皆様方のご来場をお待ちしています。

若梢会の勉強会

6月26日(日)勉強会

一門で自宅での勉強会を開きました。

梅雨の時季で天候が気がかりでしたが、本日は暑いくらいの好天に恵まれ、皆さんのご協力をいただき滞りなく踊り収めました。

私の師匠である梢先生にもお出ましいただき、和やかな中にも緊張感のある勉強会ができ、とても嬉しく思います。

次回に向けて気持ちも新たに頑張ります!

私は序幕に長唄『七福神』と大和楽『二日月夜』を踊りました。左の写真『二日月夜』は坂東梢先生の振り付け。

門下生が一番取り組みやすい方法で開いたささやかな勉強会ですが、皆さん一様に緊張はしたようです……

これは経験から言えることですが、お稽古をしっかり積んでおくと、思いがけず上がってしまったとしても習得したとおりに体が動いてくれます。

お稽古を重ねた安心感は舞台への不安感を打ち消してくれますので、コツコツとお稽古を積むのが一番大事だと思います。

一門の皆さんには本日の体験も含めて各自が成長していって欲しいと思いました。

 

「宗論」で浄土僧を勤めました

坂東寿京先生の『ことぶき会』で

『連獅子』の合狂言である「宗論」を勤めました。

親獅子と子獅子が花道から揚幕へと去り、獅子になって登場する間の狂言です。

日蓮宗の僧は坂東三扇秀さん。

私は浄土宗の僧です。

2016年5月14日 日本橋公会堂にて

これは2014年の秋に北区舞踊連盟で宗論の浄土僧を勤めた時のもの。

お相手の法華僧は坂東三扇秀さん。

衣装やさん、鬘やさんが変わるとまた雰囲気が違ってくると思います。

連獅子を踊られる方は親子さんで、子獅子は中学1年生とのこと。

獅子となって毛を振る後半は体力勝負!頑張ってね。

和の所作で鍛える

【大腰筋に効く「すり足」】

読売新聞に掲載されていたシリーズの記事です。

能楽師の宝生流・安田登さんの解説によると。

 

「すり足」は「和の歩き方」で両方のかかとが離れないよう歩みを進める。この「すり足」で背骨と脚を結ぶ大腰筋が鍛えられる、と言います。

大腰筋は、立ったり歩いたりする動作を支えていて、年齢と共に衰えがちになるが、歩行などで鍛えることができます。

また筋肉には、体の中の水分量を保持する機能があり、熱中症対策にも有効であるとTV番組「ためして合点」で放送していました!

 

ということで日本舞踊は下半身に適度な筋力を必要としますから、どなたにも有用な習い事だと思います。

 

とにかく現代は椅子の生活が多く、また外出してもつい、エスカレーターやエレベーターのお世話になっていませんか?

 

お仕事中でも机に座っている時間が長いと下半身の決行は悪くなり肩も凝ることでしょう。踊りに集中し一汗かくと気分爽快になりますよ。

 

日本舞踊のお稽古は日常とは別の世界を楽しむことができ、身体を鍛えることも期待できます。

 

踊りを見る楽しみ

日本舞踊の楽しみ方は、踊る場合と見る場合と二通りありますが、まず見る場合について。

 

衣装を着け、鬘を被った本格的な舞台の場合は、まず演目の大小に関わらず、舞台面の華やかさに魅かれると思います。

 

たとえばこの写真は常磐津「お夏狂乱」ですが、裾を引き、太い帯を締めています。肩から垂らしているのは神社などにある「納め手拭」です。

 

お夏が恋しい人を探してさ迷い歩き、童にからかわれたりする哀れな踊りですが、このような美しい色彩の衣装で登場します。独特な色使いで、前裾には白百合が描かれています。

鬘には紅葉の葉が1枚ついています。キラキラした簪よりも恋しい人を探す物狂いのお夏にふさわしい飾りだと思います。

 

このいでたちの他にも演奏する方が上手(舞台に向かって右側)に並んでいたら、そちらも楽しむ事ができます。生演奏の伴奏があるととても舞台が映えます。

 

テープ使用の舞台では、演者が踊りの途中で衣装を着替えに入ったりすると空虚な舞台になってしましますが、生演奏の場合ですと、地方(演奏者)がジャズでいうところのアドリブ演奏のように踊り手が着替えて出てくるまで、曲を弾き続けて楽しませてくれます。

もちろんテープ使用の舞台でもいろいろと繋いで曲が途切れることはありません。

 

「理解しよう」ではなく、観たまま、感じたまま「好きだなこの踊り」と想ってどうぞお気軽にご覧ください!!

踊る楽しみ

これは自宅にある鉢植えの藤の花です。

残念ながら園芸に関しては素人なので、毎年咲かせることができないのですが。

 

この枝を持って「藤娘」を踊ったら素晴らしいなぁ、と思いませんか?
自分が藤の花の精の気持ちで踊るのです。

習いたてですと、振りの順番を覚えるので精一杯ですし、曲にも合わせることで余裕がありません。

年数が経つにつれて自分の中の「振りの記録」が増えてきますので、覚えることが苦ではなくなりますし、曲にも似たようなパターンがあったりして面白くなってきます。
そして様々な演目を稽古することによって役作りができるようになります。

中には一曲の中で年代から性別、職業の違う人物を踊り分ける演目もあります。

多くがご祝儀曲などに多いのですが、前割れという鬘に衣装も普通の着物に後見結びの帯ですから演者が「人物」を表現しないと、見ているお客様には状況が伝わりません。これは「素踊り」という分類の踊りです。

 

また稽古をしていくうちに踊る楽しみは変化していきます。

ひたすら早間で動いて面白かったり、内面の溢れる思いを表出する人物を演じたかったり、もちろん年代によっても変化してくることと思います。

 

いかがでしょう、皆様も踊ってみませんか?